気付き
最近気づかないフリをしていることに気づこうとしている人が周りにいる。
気づかなくていいのに。
私は気づくのがとても恐ろしかった、
けど、気づく事が多かった。
もっと気付かなければ幸せだったのに。
もっとわからなければ素直になれたのに。
もっと感覚が落ちて忘れたらいいのに。
でも押し付けは良くない。
私は主人公でもなければ正しい人でもない。
逆に強みにする人も居るだろう。
今幸せだと実感したい。
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コロナ
コロナという言葉をもう1000回は聞いただろう。
私は4月3日から仕事を失った。
今日は5月9日なので1ヶ月以上も家にいる事になる。
高校時代学校の冬休みや夏休みもバイトをしていたのでちゃんとやることはあった。
だからこんなに休みが長く暇なのは中学生の時以来だろう。
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朝起きて、レコードをかける。
コーヒーがあれば最高だな なんて思うけど、2日目の東京生活はまだ自分の居場所では無く、身だしなみを整え仮面を被らなきゃ気軽に外には行けない。
私は、諦めて冷蔵庫にあったコーラを飲んだ。
予定もなけりゃ、誘う友達もいない。
ベランダに出て見る景色は奈良で見たあの大好きな景色とはまるで違う。
高いビルと、遠くにはスカイツリー。
私はテレビでしか見たことがなかったスカイツリーをこのベランダからはじめて見た。
昼にカレーを食べ幸せを噛みしめる。
本当に幸せなのか幸せだと思いたいの考えてみる。考えた結果これは前者だ。
昼過ぎにこの街に慣れる為に1人で喫茶店に向かった。
とても人が多くオシャレな街に出る勇気も無い。
そこはとてもチープな店で若者、疲れた大人が多いく、若者はギャンブル、酒、女の話。
大人はひたすら無になりパソコンとにらめっこ。
喫茶店はその町の全てが分かるとても素敵な場所だと思う。
周りに居る人達を見ながらここに居る私はどのように見えるかと自分に問う。
吸い込むタバコの煙は毒の味がした。
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人から生まれてくる言葉は、もちろん人を選んでいる。そんなことを考えるようになった。
言霊という言葉も実体のない見えないものだけど、信じるようになった。
人の第一印象は見た目や身だしなみで決まると言うがそれよりも言葉で第一印象は決まると思うようになった。
言葉は沢山知っていれば知っているほどその人の魅力が上がる。
最高や最低、好きや嫌い、そんな簡単な言葉で終わる人は魅力が無いと思う。
悲しい話だけど、高学歴と低学歴の差は言葉ですぐにわかる。
私は低学歴なので、そんな自分がたまに嫌になる。
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最近睡眠時間が長いせいで、夢と現実の境目が見えなくなっている。
愛された日々ばかりを思い出してしまうのもそのせいだろう。
「もう嫌だ」と言って逃げ出そうとしたのは現実なのに、ふとした瞬間に優しい君が思い浮ぶ。
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人に肯定されたことが少ない。
否定ばかりされ、私は間違いの道ばかり進んできたと思っていた。
たまに見る太陽はすごく眩しくて、直視出来なくて、たまに私をまっすぐ見るその瞳には直視できないどころか地球を壊してしまう勢いがあると思う。
それを思ったのは私を肯定する人が目の前に現れたからだ、そこ人が私をまっすぐと見る瞳には、地球、私が生まれた日本より広く大きい地球を壊す勢いがあった。
私は怖くなった。
おしまい
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誰にも言えない秘密なこと。
沢山あり過ぎて言ったら嫌われそうで言えない。
そんなことが沢山ある。
今は実家に帰省中だ。
私は怪人二十面奏のライブを見終わって、一人に飲みに行って小沢健二を聴きながら実家に帰った。
家に着いた頃にはすかんち、コンビニで買った酒で酔い始めた頃にストリートスライダーズを聴いていた。
トイレに行こうとしていたらお兄ちゃんに会った。お兄ちゃんは手羽先を焼いていた。
もちろん私にとってはこの食事は酒のつまみでもあるし、好物だ。
兄に「2本くれ」と言った。
自分の夜ご飯にもかかわらず、すぐに「いいよ。」と言ってくれた。
2回の自分の部屋に戻り手羽先を食べた。
まずかった。私はまずい手羽先を食べたことがなかったので驚いた。
それとともに昼に見た壁に貼り付けてあった明細書を思い出した。2万2千と書いてあった。
兄は、無職、高校を卒業してから今24才。一度も自分の力で働いたことがない人間だ。
2度バイト経験があるものの、その2つとも私が働いてた場所であり無理言って働かせたのにも関わらず兄はすぐ辞めた。
兄は1ヶ月親からの仕送りで2万二千で生きているんだとその時実感された。
親は再婚してから出て行ってから会わず金だけが振り込まれる仕組みらしい。
兄は24だぞ!!
そしてまずい飯を、味のしない飯を食う毎日。
家の中でしか生きない毎日。
私は妹として、なにをしてあげればいい?