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誰にも言えない秘密なこと。
沢山あり過ぎて言ったら嫌われそうで言えない。
そんなことが沢山ある。
今は実家に帰省中だ。
私は怪人二十面奏のライブを見終わって、一人に飲みに行って小沢健二を聴きながら実家に帰った。
家に着いた頃にはすかんち、コンビニで買った酒で酔い始めた頃にストリートスライダーズを聴いていた。
トイレに行こうとしていたらお兄ちゃんに会った。お兄ちゃんは手羽先を焼いていた。
もちろん私にとってはこの食事は酒のつまみでもあるし、好物だ。
兄に「2本くれ」と言った。
自分の夜ご飯にもかかわらず、すぐに「いいよ。」と言ってくれた。
2回の自分の部屋に戻り手羽先を食べた。
まずかった。私はまずい手羽先を食べたことがなかったので驚いた。
それとともに昼に見た壁に貼り付けてあった明細書を思い出した。2万2千と書いてあった。
兄は、無職、高校を卒業してから今24才。一度も自分の力で働いたことがない人間だ。
2度バイト経験があるものの、その2つとも私が働いてた場所であり無理言って働かせたのにも関わらず兄はすぐ辞めた。
兄は1ヶ月親からの仕送りで2万二千で生きているんだとその時実感された。
親は再婚してから出て行ってから会わず金だけが振り込まれる仕組みらしい。
兄は24だぞ!!
そしてまずい飯を、味のしない飯を食う毎日。
家の中でしか生きない毎日。
私は妹として、なにをしてあげればいい?